
新卒で外資系IT企業のエンジニア就職に必要な3つのことと差別化戦略

Oikonです。外資系企業でITエンジニアをしています
この記事にたどり着いたみなさんは就職活動をしていることでしょう(してなくてもいいです笑)
外資系IT企業のエンジニアは世の中に少ないため、就活情報もあまり出回っていないと思います
- 新卒採用で外資系IT企業を目指している方
- プログラミングや技術力が気になる方
- 学歴や英語力を気にされている方
このような方々をこの記事では想定しています
結論から先に書きます
- 技術力・英語力・コミュニケーション能力は必要
- 差がつくのは経験と成果物
この記事ではこれらについて詳しく私の考えを紹介していきます

第二新卒でも求められる方向性は大体同じなので、参考になると思います!
なおこの記事では、エンジニアへの就職について紹介しています
コンサルや営業などの職種も一部参考になる考え方はあると思います
目次
新卒・第二新卒が外資ITエンジニア就職に必要なスキル
新卒・第二新卒が外資ITエンジニア就職に必要なスキルを紹介します
新卒・第二新卒に必要なスキル
- 技術力・プログラミング
- 英語力
- コミュニケーション能力
これらについて詳しく説明します
技術力・プログラミング
技術力としてのプログラミングスキルは必要です
よく転職でエンジニアになる場合、以下のようなスキルを求められたりします
転職で求められる技術力
- 何かしらの言語での開発経験
- Gitなどの管理ツールを利用したチーム開発経験
- 単体テストとテスト自動化
- CI/CDパイプラインとDevOpsの理解
一方で、新卒に求められる技術力は少し違うものだと思います
新卒に求められる技術力
- 何かしらの言語での開発経験
- 基礎的なIT知識
- 問題解決能力
何かしらの言語での開発経験は、動くソフトウェアアプリケーションに限らないです
たとえば
- 大学の研究で数値解析に使用する
- 自分の作業効率化のためにスクリプトを組む
これらも十分評価されると思います
要は「この人はプログラミングを使って目的を達成したり成果物を作れる人なんだな」と思わせることが重要です
そのためにはプログラミングスキルだけでなく、先に挙げた「基礎的なIT知識」や「問題解決能力」も必要になるということです



もちろんAI関係の部署にいきたいなど、専門性が増すほどその領域の知識は追加で要求されます
新卒採用で必要な技術力は総じて「目的のためにプログラミングができる能力」だと思います
英語力
外資IT企業でエンジニアとして仕事するには英語力が重要です
個人的な英語力の優先度は以下の通りです
- 優先度①:読む(Reading)
- 優先度②:聞く(Listening)
- 優先度③:書く(Writing)
- 優先度④:話す(Speaking)
エンジニア職共通で、読む(Reading)、聞く(Listening)のスキルは多用します
日常的に英語の製品ドキュメントを読んだり、ニュースレターやビデオなどに触れることが多いためです
さらに製品開発やサポートのエンジニア職では、書く(Writing)、話す(Speaking)のスキルが必要になります
これらのポジションは海外のチームメンバーやお客さまとミーティングを行うことも多く、自分の意見を英語で伝える機会が多いためです



ちなみに英語が堪能である必要はないです
英語が堪能であるよりも、英語に抵抗感がなく積極的に英語を使う姿勢の方が大事だったりします
英語力については以下の記事でも考えを紹介しているので参考にしてください
外資系ITエンジニアになろう!




【外資系】英語できなくても大丈夫?現役社員が語る必要な英語力 | 外資系ITエンジニアになろう!
外資系IT企業の現役社員が語る、英語力の本当の必要性。最低限必要なスキルから職種別の使用場面まで徹底解説。「英語ができなくても大丈夫?」という疑問にリアルな回答を…
コミュニケーション能力
コミュニケーション能力は軽視されがちですが重要です
エンジニアといえば黙々とプログラミング作業に没頭しているイメージがあるかもしれませんが、実際はそうでもありません
国内外のメンバーと製品の仕様についてディスカッションをしたり、コードを書くときも設計の相談をします
特に外資系IT企業では大規模アプリケーションを扱うことも多く、1人で決めて仕事をするようなことは滅多にありません



必要な時に適切にコミュニケーションを取れる能力が不可欠です
仮に、技術力が素晴らしいがチャットのみでしか反応のない凄腕エンジニアと技術力は並で適切にコミュニケーションを取れて仕事ができるエンジニアでは、後者の方が採用されることが多いです
仕事はどこまで行っても他者と協業して進めるものなので、コミュニケーション能力は外資ITエンジニアに必要なスキルと言えます
就職の内定を貰うための差別化戦略
外資系IT企業のエンジニアの就職をもらうために必要なスキルを見てきましたが、多くの就職活動をしている方は高いレベルのスキルを持っています
その状況で差別化をする場合、以下の2点が重要になると考えています
- 経験・エピソードでアピールする
- 成果物を叩きつける
経験・エピソードでアピールする
1つ目の差別化戦略は、経験・エピソードでアピールすることです
よく就活の際に「経験を元に話す」ことが推奨されていますが、その本質を理解していない方が多い印象です
経験・エピソードを用いて話す目的は、自分の能力の具体的な活用事例を紹介し採用するメリットを提示できる点が大きいです
技術力や英語力は資格やTOEICなどの点数である程度定量的にアピールはできます



TOEICの点数があれば英語力を示せると思っている方が多いですが、それでは足りません
そこからさらに一歩踏み込んで、具体的な能力の活用事例をエピソードトークとして提示することで、採用した際にどう活躍できるか想像してもらうことができます
たとえば英語力の場合、以下のような2人がいるとします
- Aさん「TOEIC 880点です!英語が得意です!」
- Bさん「海外に一ヶ月間単身で旅をして、大学の学生と交流してきました!」
企業の人に、採用した時に英語を活かしてくれそうと思われるのはおそらくBさんです



活躍のイメージをしてもらうことが重要です
成果物を叩きつける
2つ目の差別化戦略は、成果物を叩きつけるです
個人的に成果物が最強だと思っています
成果物というのは論文・特許・自作アプリ・表彰などさまざまなケースがあります
重要なことは、第三者から見ても「この人はこういう実績をもっているんだな」と分かることです



成果物は能力を端的に証明できる最強のアピール方法です!
たとえば研究室やゼミでいくら周りから優秀と言われている人でも、その外から見ると何も成していない人と変わりありません
一方で論文を自分で一本書いて出していれば研究室のHPや学会誌に名前が載り、第三者から見て成果を出すことができる人間であることが明確に伝えることができます
この対外的な成果物を出すことは難しいですし、多くの人が出せていません
だからこそ成果物を叩きつけることは明確な差別化の材料になります
体験談を踏まえてよくある質問に回答
ここからは私の体験談を踏まえてよくある質問に回答します



ちなみに新卒採用の時は外資2社受けて、2社とも内定いただいています
以下の質問をピックアップしてみました
- 学歴フィルターは存在しますか?
- 英語力は必要ですか?
- 情報系の研究室出身じゃないと難しい?
- インターンの実務経験は必須?
- 文系でもエンジニア就職可能か?
学歴フィルターは存在しますか?
外資系IT企業の新卒採用に学歴フィルターがあるかと聞かれると、私は無いと思います
採用面接をされる方々は、企業の文化に合うベースの能力が高い人を新卒で採用する印象です
ただし事実として把握しないといけないことは、ライバルは高学歴の人が多いということです



外資系IT企業は人気もあるため、高学歴の人材が集まります
学歴だけで能力を測れるわけではありませんが、ある程度能力の相関関係があるのは事実です
もし仮に学歴に不安があるのであれば、成果物などでアピールする必要があると思います
近年は「大学名で一律に足切りする」ケースは少ないものの、GPA 下限や卒業要件など定量基準を置く企業は一部あります
英語力は必要ですか?
外資ITのエンジニア職で英語力はあった方が有利です
英語力があれば開発・サービス・サポートなどエンジニア職の中でも選択肢が広がります
またエンジニアは技術力があっても意外と英語力に自信がない方も多いです
英語を使うエンジニア職では、英語が使えるだけで有利になります
情報系(CS)の研究室出身じゃないと難しい?
よく情報系(Computer Science: CS)専攻でなければいけないかという質問があります
私はCS系出身じゃ無くても問題ないと思っています
もちろんCS系出身の方はIT技術の知識があるので有利です
ただ転職と違って新卒採用は総合的な能力も見られる傾向があるため、CS系出身が必須条件だとは思いません



何より私がCS系出身じゃないので!笑
インターンの実務経験は必須?
新卒採用ではインターンが異常に人気ですよね
目的のあるインターンであればその実務経験は活きると思います
入社したい外資系企業のインターンを経験しているのであれば、採用される可能性も大きくなるでしょう



私の同期にもインターン経験者がいました!
ただ大半の内定者はインターンを経験していないことが多いです
インターンはあくまでミスマッチを防ぐためのものなので、インターンを経験しても就職できない人もいます
企業によりますが、インターン未経験でも内定は十分可能だと思います
文系でもエンジニア就職可能か?
文系でエンジニア就職が可能かと聞かれると「本人による」と答えたくなります
その理由は一般的な文系の方を想像すると、エンジニア職に向いているとあまり思わないからです
一方で、文系でもプログラミング経験など通用するスキルを証明できるのであれば、エンジニア就職は可能だと思います
先の章で話したような成果物があれば、十分就職も可能です
まとめ:新卒は能力を正しくアピールして成果物を叩きつけることが大事
新卒・第二新卒で外資ITエンジニアになるために必要なスキルを3つ紹介しました
新卒・第二新卒に必要なスキル
- 技術力・プログラミング
- 英語力
- コミュニケーション能力
ただ上記だけでは差がつかないことも多いです
そこでさらに一歩先に行くための差別化戦略として以下の2つのことが重要であることを説明しました
- 経験・エピソードでアピールする
- 成果物を叩きつける



特に成果物を叩きつけることを個人的に推奨しています
これらの方向性を正しく理解して実践すれば、新卒・第二新卒で外資ITエンジニアに求められる素養を十分満たすことができると思います
もしすぐに実践できなくても、少しずつ考え方を変えていけば成果に結びつきます
みなさまのキャリアが素晴らしいものになることを心から願っています
私の就職活動の時の考え方も以下の記事で紹介しているのでぜひ読んでみてください
外資系ITエンジニアになろう!




【体験記】外資系ITの現役エンジニアが就活で意識した3つのこと | 外資系ITエンジニアになろう!
現役外資系ITエンジニアが語る就活の実話!自己分析から情報収集まで、実体験に基づく3つの意識するポイントを公開。情報が少ない外資就活を乗り切るためのリアルな体験談…
この記事が参考になれば幸いです!
ではまた!
コメント